ファンファーレ
ブラスバンドだとか演奏だとかちらりと前のブログに登場したけれど、私は学校のファンファーレ(fanfare)に入っている。
実はブラスバンドとは少し違う。
うまく説明できないけれど、ブラスバンドのようにお堅いわけではなくどちらかというと楽器を吹いてどんちゃん騒ぎをする感じ。
私の所属しているファンファーレはトランペット、トロンボーン、サックス、スーザフォン、ユーフォニウムに大太鼓、小太鼓という編成で、電車の中だって公園の前だって、サッカーの試合の横だって、どこでも構わず楽器を取り出して演奏する。
演奏のうまさとかは関係なく、とにかく場を盛り上げることに命を注いでいる。
演奏する曲はだいたい有名なポップとかを編曲したものだ。
私のファンファーレはお金がなくてとにかく年季のある楽器を使っている。スーザフォンは穴だらけでテープでベタベタ、サックスはパーツが足りないし、トロンボーンはめちゃくちゃ汚い。
そんな楽器でやってるもんだから、演奏者の上手い下手は置いといて演奏はめちゃくちゃなのだけど、演奏しながら踊ったり歌ったり叫んだりして場を楽しませている。
そうすると、市場とか観光名所の前で演奏すると喜んで10ユーロ札を置いて行くおばちゃんがざらにいる。
この間なんか休日のオペラ座の前で20人で二時間演奏して400ユーロもらった。
(ちなみに演奏するのに許可なんかいらない。だからパリのそこら中で演奏しているミュージシャンはかなり稼いでいるよ)
この国はストリートミュージシャンに優しいなと思う日々である。
そんな感じで毎週のように街に演奏に繰り出しているのだけれど、それ以外にも企業や団体の案件でお金を支払われて演奏することもある。一回で1500ユーロに酒飲み放題つき、とかよくある。
どうもフランス人のファンファーレの一般的なイメージは酒飲みの集まり、らしくて酒で支払われることが多い。とりあえずビール飲ませれば喜ぶだろみたいなところあるんだろうな。
そんなファンファーレはフランスにいくつもあり、だいたい学校に一つある。地域のおじいさんとかが結成してたりもして、お互いの演奏会に呼び合ったり、街で演奏中に出会った時はコラボなんかもする。フランスのファンファーレの輪は強い。
そんな感じでファンファーレについてはまだまだたくさん語れることがあるのだけどこの辺にしておこう。
日本でも音楽をやっていたけど、ファンファーレに所属したことで音楽で人を楽しませる、喜ばせることの嬉しさに気づいた。
日本でもこういうのあるといいのになあ
Sweet Dreams (are made of this) /The Soul Rebels